お店の焼き鳥と、自宅のガスコンロで焼いた焼き鳥って味が全然違うと思いませんか?もちろん使用している食材にも違いがあるのかもしれませんが、決定的な違いは炭で焼いていると言う点にあります。今回は焼き鳥を炭で焼くとなぜ美味しくなるのか、その理由について解説していきたいと思います。
炭で焼く事による大きなメリットの一つとして上げられるのが、遠赤外線と近赤外線による効果を利用して鶏肉を焼く事ができると言う点です。遠赤外線と近赤外線は電磁波の一種であり、調理だけでなく、さまざまな局面で使用されている事が知られています。遠赤外線の大きな特徴としては、対象物の表面から吸収され、分子を振動させる事により摩擦熱を発生させることができると言う点が上げられるでしょう。そのため、焼き鳥においては瞬時に鶏肉の表面をパリッとした食感に仕上げることが可能となります。また、近赤外線には、対象物の内部にまで吸収され加熱する事ができると言う特徴があります。対象物が鶏肉である場合、ガスコンロなどを使用した場合に比べ、瞬時に内部を均一に加熱することができ、肉汁などを逃すことなく焼き上げることができるようになります。
また、より高い温度で加熱ができると言う点も炭で焼く事によるメリットの一つと言えるでしょう。炭で焼いた場合、輻射熱と呼ばれる高い熱が熱源より発せられるため、およそ700度から1200度にまで及ぶ高温度の火力で食品を焼き上げることが可能となりますです。焼き鳥においては、皮などの表面をパリッと焼き上げる事ができるだけでなく、内部もしっかりと焼く事ができるため、肉汁などの旨みを逃すことなく、ジューシーに仕上げることができるようになります。